目 的

このアプリは、短期記憶を強化させる目的で制作されました。

何回も同じ事を言われてもことばが耳に入らず、行動が追順できないお子さん。

また集中力や注意力が持続しないお子さんは、聴覚記憶が弱い場合があります。

そこで音と映像により数の記憶を鮮明にすることで、短期記憶を強化します。

記憶力をきたえる

このアプリは1秒に1個の数を記憶する方式になっています。ですから、3桁の数字を記憶できれば、3秒の記憶容量が生じたことになります。

また記憶したものをさかさまから言う「逆唱」は、「一度記憶したものを思い出す力」になります。

さらに操作しながら記憶することが苦手、例えば「聞き」ながら「書く」のように2つの事を同時にこなせないお子さんにも平行処理の力を養うことができます。

そして、できるなら、指差しして、ひとつひとつの数字を入力しながら、その数字を声に出して言ってみてください。練習の効果をより高めることができます。

継続は力なり

あるお子さんは、幼稚園で集団の遊びに追順することがかなり難しく、最初2桁の数字も記憶できない状態でしたが、トレーニングを続けると2年後には7桁まで記憶ができるようになり、充分に人の話が聞けるほど注意力や集中力が高まりました。

さらに人の話が聞けることからルール性も理解できるようになり、皆と遊べるようになりました。過去にはそんなケースが数多くあります。また記憶に問題を持つ成人の方も、同様に短期記憶を延ばすことができたケースがあるので、ぜひ毎日チャレンジしてみてください。

長田 有子

短期記憶(ワーキングメモリ)について

ワーキングメモリは訓練により改善することがわかってきました。ノーザンブリア大学のホームズ、ヨーク大学のギャザコールらは、カロリンスカ大学のグループと同じトレーニングソフトとトレーニングメソッドを用いながら、研究を進め、Developmental Scienceに論文発表しました。継続的なトレーニングによりワーキングメモリを担う前頭皮質を中心に脳活動量が増加することが明らかになっています。

1974年の Baddeley モデルによると視覚・空間的スケッチパッドとエピソードバッファーと音韻ループが密接に中央実行系と関わりを持ち言語理解、学習・推論のような認知活動に必要とされる一次貯蔵や操作を供給するシステムを作ると考えられています。

話された言葉や音楽はそのままでは時間の中で消え去ってしまい、その内容を理解するには一度その内容を単語や文として保持する必要があります。人の話や指示がわからない問題の場合にはこの音韻ループに困難を持つ場合があります。

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